【白井さんのエッセイ】今年のように梅雨の時期に・・・

2020年08月03日

今年のように梅雨の時期に台風がひとつも来ないのは史上初の出来事。その分雨が長く続き、史上5番目に長い梅雨になったそう。日照時間が少なく野菜が育たなくって作る人も買う人も大変です。


【白井さんのエッセイ】今年のように梅雨の時期に・・・

 それでも、なすやピーマン、ズッキーニが出てきたらラタトゥイユ!トマトや玉ねぎの旨みがとろっと出てきておいしさを支えます。
ラタトゥイユとカポナータはどう違うのでしょう。カポナータにはワインビネガーなど酢と甘味が入るのか、野菜をいためてるのか、揚げているのか、絶対なすが入るのか・・・。たくさんの流儀や意見があって、私には本当のところは分かりません。あまりむつかしく考えずに自分流で作ってみましょう。
今年のように雨が多くて、野菜の甘味やコクの足りない時は、アンチョビーやチーズを入れるとコクが出ておいしいですよ。時間がある時はパプリカを真っ黒に焼いて皮をむいてから入れるとトロリとした食感に。野菜の味や水分を見ながら、足したり引いたりして仕上げるのが料理の楽しさです。
そして今年発見したのが、プルーン入りラタトゥイユ!ほんのり爽やかな甘味と旨みととろみが増しておいしいのです。ドライプルーンの色で黒っぽくなりますが、ソースとして仕上げた後、別に生のトマトやゆがいたオクラの緑を添えると色どりもよくなります。レシピのページでご紹介していますのでぜひお試しを。今回はしゃぶしゃぶ用豚肉の上に載せてみました。塩加減の調整にめんつゆをかけても。
ラタトゥイユは、パンはもちろんとろみがあることでうまく味が絡むので、あっさりとゆがいた豚肉やレンジにかけた鶏肉、ごはんに載せてもOK。我が家流のアレンジを試しながら野菜をたっぷり食べて、暑い夏を乗り切りましょう。温かくしても冷たくしてもおいしいラタトゥイユです。


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