【白井さんのエッセイ】秋の始まりには、台風のような・・・

2020年10月02日

秋の始まりには、台風のような激しい雨が突然ザーッと降ることが何度もありました。天気予報である程度は予想していながらも、一日の中でコロコロと天候が変わることに振り回されました。


【白井さんのエッセイ】秋の始まりには、台風のような・・・

  
 今朝はゴミの日。張り切って冷蔵庫やフードストッカーの整理をしたので、重いゴミ袋が二つも!おふとんの中で窓の外のすごい風と雨の気配を感じます。「ウーン、やはり」とあきらめかけた時、「そうだ!」と突然ひらめきました。
20年くらい前にロンドンの田舎のガーデニングのグッズを売っている店で買ってきた赤いゴムの長靴、シンプルなぽっこり型の誰でもが想像するあのアニメに出てくるゴム長です。買ってから大雨の日に履くチャンスは一体何回あったかしら?私が出かける日には晴れが多いんです。
そして何年か前に神戸の元町の傘屋さんのバーゲンで買った薄いピンクのレインコート。丁寧なピンタックが素敵で、なんでこんなに安くなっているの・・・と思わず買ってみたものの、なかなかチャンスは訪れず、出番を待っていました。
この二つの色合わせは春の幼稚園の花壇みたいでちょっと恥ずかしいけど、なかなかの思いつきに「よっしゃあ!」と体が動き出し、どしゃぶりの中、重いゴミを片手に、緑の傘とうすいピンクのレインコート、赤い長ぐつというなんともうれしい色どりに心は軽く、ちょっと水たまりにワザと入ってみたりして・・・。ゴミステーションと我が家を2回も行ったり来たり・・・。楽しい時間になりました。
暮らしが楽しくなる小さなひらめき。私の日常はこんな「ふふふ!」に支えられているような気がします。



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