【白井さんのエッセイ】宇和島のみかん農家を訪ねました・・・

2019年04月08日

 宇和島のみかん農家を訪ねました。とっても大きなハウスの中に大きなみかんの木が元気に育ち、どれも枝先にオレンジ色のみかんをたわわに実らせています。ほぼ同じサイズのピカピカのみかんがお日さまの光を受けてキラキラしています。まさに「出荷OK!」という感じ。みかん色の景色に包まれ「しあわせ~!」と思わず声が出ました。



 
懐かしいアニメなどでコタツの上によくあるみかんは、9月の終わりからほぼ1月終わりまで。12月から年を越してポンカン、デコポン、せとか、なつみ、甘平(カンペイ)、2種類のブラッドオレンジ、河内晩柑・・・と、6月までずっと出荷が続きます。

 いやいや人の力ってすごいです。収穫をしながら、新しい品種を色々考えて、接ぎ木したり、苗を植えたり。試行錯誤しながら出荷できるようになるまで木が育つ頃、わが子も育ち、その木を託します。
次の世代を見据えながら、育まれ代々受継がれるみかんの木。みかん農家の人がみかんのことを語ると、その人の生きてこられた道を聞かせていただいているような気持ちになります。
 
お日さまを相手に作物を育てる仕事は大変です。大きな水害にも負けず、暑い日も風の日も一日も休まず、豊かな実りを支えるために積み重ねられた年月を思いながら、感謝を込めてひと房を味わいました。


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